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歯周病セルフチェック項目
- 歯茎が腫れていますか?
- 冷たいものがしみますか?
- 口で呼吸していますか?
- 歯並びが悪いですか?
- 喫煙はしますか?
- 妊娠していますか?
- 歯磨きはあまりしませんか?
- 歯磨きをすると歯茎から出血しますか?
- 朝起きた時、だ液に粘りけがありますか?
- 歯茎がムズムズする時がありますか?
歯周病とは
歯の周りには、歯を支えるために必要なさまざまな組織(歯茎・歯根膜・セメント質・歯槽骨)があります。
歯周病(歯槽膿漏)は、歯の付け根に付着した歯垢の中の歯周病菌が、歯茎や歯を支える骨を破壊し、最終的には歯が抜けてしまう病気です。歯垢にだ液成分の無機質が沈着し、硬く石灰化した歯石は、歯周病菌の温床となります。
始めは歯周の歯茎に炎症が起こり、出血します。進行すると歯周ポケットが深くなっていき、歯がぐらつき、歯の根が見えてきます。そのうちに口臭や出血が酷くなっていき、常時ウミが出てくるようになります。
歯周病は、1本だけでなく多数の歯が一度にかかることがほとんどで、むし歯と違い、痛みなどの自覚症状があまりなく進行します。
長い間、歯周病のサインを見逃して放置し、歯がぐらぐらになってから来院しても、抜歯しか手段がないこともしばしばで、いきなり歯を失ってしまうことになりかねません。
また、糖尿病や喫煙などの危険因子が加わると、さらに歯周病の進行を促し、その他の因子と相まって、心筋梗塞などの全身疾患の引き金になるという説があります。
歯周病の症状
歯肉炎
細菌により歯茎が炎症を起こし赤く腫れるが、見ただけでは分からない場合も。
治療法
歯の周りの歯垢や歯石を取り除きます。毎日規則正しく丁寧に歯磨きを行いましょう。
治療の流れ
検査→歯周基本治療→検査
軽度歯周炎
歯周ポケット4mm以上~5mm以内
歯と歯茎の間にできた溝(歯周ポケット)に歯垢や歯石がたまる。歯茎から出血したり、ウミが出たりし、歯槽骨(歯を支える骨)が溶け始める。
治療法
歯周ポケットの歯石を取り除き、歯茎のマッサージを行います。
治療の流れ
検査→歯周基本治療→検査
中等度歯周炎
歯周ポケット5mm以上~7mm以内
炎症が進行して歯と歯茎の間にできた溝(歯周ポケット)が深くなる。血やウミが出て、口臭も酷くなる。歯槽骨がかなり溶けて、歯を指で押すと若干ぐらぐらしてきます。
治療法
歯茎、歯茎のマッサージ、歯の根っこに付いた歯垢や歯石をとります。
※必要に応じて外科的な処置を行う。
治療の流れ
検査→歯周基本治療→検査→スケーリング・ルートプレーニング→検査
※状態によって繰り返す
重度歯周炎
歯周ポケット7mm以上
歯槽骨(歯を支える骨)がほとんどなくなり歯のぐらぐらも著しくなり抜けることも。歯茎も全体的に真っ赤もしくは赤紫色になり出血も認められる。
治療法
状態によって外科的な処置、再生療法を行います。歯を残すことが難しく、抜歯が必要となることもあります。
治療の流れ
検査→歯周基本治療→検査→スケーリング・ルートプレーニング→検査→外科的な処置または抜歯→検査
↓
外科的な処置または抜歯→検査
歯周病の治療について
1.ブラッシング指導
特に大切なことは、日頃のホームケア(歯磨き)です。
歯周ポケットに歯垢がたまってしまうと自分ではなかなか落とせないので、歯に付き始めた歯垢をしっかり落とすことが大切になってきます。
歯磨きの際は、現状の歯磨きでどこが磨けていないのかをよく理解していただいた上でご自分に合った歯磨きの方法を学んでいただきます。日頃の歯磨きによるプラークコントロールこそが歯周病治療の第一歩です。
2.スケーリング(歯石除去)
歯石は歯面に付着した歯垢にだ液中のリン、カルシウムが混じって石灰化したもので、表面は粗造で歯垢がさらに付着しやすいような構造をしており、歯に強固に付着しています。そして強い病原性を持っています。スケーリングでは主に、超音波スケーラーやキュレットスケーラーを使用して取り除き、歯の表面をつるつるの状態にし、歯垢が付着しにくい状態にします。
3.フラップオペレーション(付着療法)
歯槽骨の破壊が大きく、歯周ポケットが深いような箇所はスケーリングだけでは歯石を取り除くことが不可能です。このような場合は、歯肉を外側に開いて歯根を露出させ細かい部分まで歯石を取り除きます。
歯茎を切開して骨から剥離させ、直視下で歯石や感染しきった歯茎を取り除き、残った健康な部分を縫い合わせます。